タイプによって治療法がかわる肺がん

がん医療ではどの部位にがんを患ってるかで治療法がかわってきます。
たとえば、肺がんの場合はさらに小細胞がんと非小細胞がんの大きく二つのタイプに分けられます。
小細胞がんは肺がんの15から20パーセントを占め、脳やリンパ節、肝臓などに転移しやすく、治療が難しいがんです。
抗がん剤治療や放射線治療で治療することが多く、ごく早期の場合は手術が行われることもあります。
一方、肺がんの8割を占める非小細胞がんは、腺がんや扁平上皮がん、大細胞がんの3つがあり、もっとも多いのが腺がんです。
腺がんは肺がんの7割以上を占めています。
非小細胞がんは、いずれも手術を中心にした治療が行われています。
この手術では、開胸手術のほか、傷が小さくてすむように胸腔鏡を併用した胸腔鏡補助下開胸手術や胸腔鏡だけで行う、完全胸腔鏡下手術があります。
胸腔鏡を使用した手術は、胸にあけた2cm程度の穴からカメラと手術器具を入れておこなうので、からだの負担は軽いです。
ただし、出血の問題が起きた場合には開胸に切り替えられます。